今回新規にIOMを設計し作ろうと考えています。
IOMとは国際1メートルクラスのラジコンヨットです。
国際的にも現在盛んにレースが行われているクラスだと思います。
名前は IOM AWANAMI
RG65クラスでオリジナルの船を設計、製作し名前をAWANAMIとしました。
なので今回も基本的に同じ設計思想で製作するので
IOM AWANAMI
としました。
今まで作りたいと考えてはいたのですが・・・。
なかなかまとまった時間が取れず先延ばしになっていました。
当時は途中まで計画しておりハルの外郭まで検討していたのですが・・・。
いまいち納得できる形状に出来ず行き詰まってしまっています。
マストの前後位置や浮心の位置、ハル後半の形状がいまいち決めれないで手が止まってしまいました。
当時のハル形状・・・。
それと作るより目先のレースに参加するのが楽しくって・・・。
ずるずると時間が経ってしまっていて・・・。
今はそのレースに参加すること自体が出来ず・・・。
でブログもとりあえず当初に予定していた記事がある程度書けました。
でそろそろこの記事を書く段階になったのかなと・・・。
計画自体は約3年ほど前に計画はしていたのです。
ですが自分の知見を集めるために船検用の水槽を作ったりしていました。
参考とする船(IOM Manta Extreme)を作ってみたり・・・。
なので思ったより時間が過ぎてしまいました。
私が製作した Manta Extreme
日本で初めての3Dプリントされた登録艇となりました。
IOMクラスの設計の特徴
今回計画するIOMクラスは最低重量が4kgと決まっているクラスです。
なのでRG65クラスと違って重量にある程度余裕があります。
個々の部品を自分で想定した強度を想定し限界まで軽量化したり・・・。
そういった事をする必要はないクラスになります。
このクラスでは最小の総重量がルールで決められています。
なので排水量が最初から決め打ちできるというのは設計上かなり楽になります。
なのでRG65クラスと比べれば設計的にはかなり楽になります。
(軽量化できるとその分排水量を少なく設計しなおさないと最適な設計にならないなんて予測が難しすぎる・・・。)
その分他の船との差別化が出来る範囲が狭いです。
なのでその範囲の中で最大限の設計を行わないと競争力のある船とはならないようです。
そういった意味合いではかなりシビアな設計が求められるクラスになります。
ある意味、設計者の技量が大きく問われるクラスとも言えるのではないかと思います。
IOMクラスルール
https://www.iomclass.org/class-rules-2022/
建造規則の概要
大まかなところを具体的に書くと
モノハルでなくてはならない。
重量は4000g以上
船の長さは1000mm以下
最大のドラフト(キール及びバルブの最大の深さ)は喫水から420mm以下
船体の深さは喫水から60mm以下。
セールのサイズ、形状はほぼルールで固定。
キールとバルブの総重量は2500g以下
マストの径は11.1mm以下。(カーボンは利用不可。)
鉛以上の比重の物を利用できない。
カーボンなどの材料は利用に制限がある。
等制限が多いです。
なので実質
ハル、キール、バルブ、ラダーの形状
その取付位置や方法
でいかに差別化をするかが重要になります。
計画の準備
まずはルールを読み込んでいくところから。
ルールから必然的に有利となる仕様を拾って方向性を決めていきます。
そのうえで参考とする船や設計コンセプト、利用するソフトやツールの決定や準備。
各部品の材料や製作、加工方法、
購入する部品の選定や購入、
予算の確保といった作業を進めていくことになると思います。
今後実際の作業をこつこつと記録しこちらにUPしていこうと考えています。
それで皆さんと情報を共有していこうと考えています。
私は先のRG65クラスのAWANAMI に続いてレース艇としては2艇目の設計になります。
ですので船の設計者としては初心者です。
周りに相談できる方もいないので間違っていても指摘していただける方もいないです。
なので大変不安の中の設計、製作作業になるとは思います。
何か間違い、指摘等ありましたらご指摘いただけると嬉しいです。
今後もよろしくお願いします。